FXの基礎知識を身に着けたあとは、FX業者について理解しましょう。
大別すると、FX業者には国内業者と海外業者の2種類が存在します。国内・海外ともに様々な特徴を持った業者が存在するため、投資手法によって利用する業者を切り替えたり組み合わせて利用する必要があります。
コンテンツ
国内FX業者のメリット
「OANDA Japan」「みんなのFX」に代表される、国内でFX事業をやっている業者です。各社とも特徴は少しずつ異なりますが、大まかに共通したメリットとデメリットが存在します。
メリット①「手数料が安い」
国内業者はこちらのページでも説明した通り、DD方式を採用してる業者が多数です。そのため高いスワップポイントが付与されていたり、スプレッドの狭さを各社が競っていたりなど、手数料が安く初心者にはとっつきやすいというメリットがあります。
メリット②「税率」
2つ目のメリットは税率です。税率を考える前提として2つの知識を学びましょう。
知識①・課税タイミング
第一のルールは税金がかかるタイミングです。
FX取引ではトレードを何度も繰り返しますが、税金の対象は年間を通じたトータルの損益です。税金は1回のトレード毎に徴収されるのではなく、年明けの確定申告のタイミングで昨年1年間の全トレードを合算した、トータルの額に対して掛かってきます。非常に当たり前に聞こえる話ですが、これは大きな強みです。
このルールが使えないのが、同じく外貨を扱う外貨預金です。外貨預金はインカムゲインとして利子が付きますが、その利子は税金が引かれたあとの利子になります。仮に為替差損が生じていたとしても、既に引かれた税金は戻って来ません。
海外の高金利目的で海外通貨を保有するのであれば、税制面でもレバレッジ面でも外貨預金よりFXの方が有利と言えます。外貨予期のようにインカムゲインでポジションを保持することをスワップポイント投資と呼びます。
知識②・損益通算
第二のルールは損益通算です。
国内で複数のFX業者を使っている場合は損益の通算が可能です。A社で100万円利益が出ていて、B社で40万円損失が出ていれば差し引き60万円が課税対象となります。
給与所得・事業所得・不動産所得などとは損益通算ができないので注意が必要です。海外FX業者の損益は雑所得として扱われますので損益通算の対象にはなりません。損益通算ができるのは国内FX業者間のみです。
前置きが長くなりましたが、国内FX業者を使う際に税率は、各社の全トレードを合算した上で、国内FX業者間で損益通算をした額面に対して、「先物取引に係る雑所得等」として申告分離課税となります。税率は20.315%です。
給与所得・事業所得・不動産所得・雑所得が全て合算されて総合課税となり、累進課税システムにより最大45%の所得税率となるのに対し、国内FX業者を使っていくら稼いでも一律約20%の税金で済みます。これは海外FXに対して国内FXが有利な点と言えるでしょう。
ココがポイント
国内FX業者を利用して得られた利益は、約20%の税率で済む。
また、国内FXでは繰越控除というルールが使えます。年間の損益通算の結果がマイナスになった場合は当然税金がかからないわけですが、確定申告するとこの損失を最大3年間に渡り繰越することが可能です。
1年目でー100万円の赤字を出してしまったとしても、2年目は上手くいって+150万円になったとします。繰越控除を使わないと150万円の利益全体が課税対象となり、150万円 × 20.315% = 約30万円の所得税がかかります。
繰越控除を使うと過去3年間に渡って発生した損失を控除できますので、2年目の課税対象額は50万円だけにできるという仕組みです。50万円 × 20.315% = 約10万円の所得税で済みます。所得税額が20万円ほど安くなりましたので、1年目のー100万円の失敗もー80万円にダメージが軽減できたと考えることができます。
ココがポイント
国内FX業者を利用して被った損失は、最大3年間の繰越が可能。
これができるのも申告分離課税の国内FXのみで、雑所得扱いの海外FXにはできない恩恵です。これも非常に大きなメリットと言えますので、損失が出たとしても確定申告をしておくことをおススメします。
メリット③「出金が無料」
国内FX業者への入金は銀行振り込みを使います。どの業者も「クイック入金」のような名前のシステムを採用しており、振り込んだ直後にFX口座残高に反映されます。証拠金維持率がギリギリのときには重宝します。
国内FX業者では入金と同様に出金も銀行振り込みになり、出金申請してから1~2日後くらいに振り込まれます。この際の出金手数料はFX業者が負担してくれるので無料です。
但し無意味な入金・出金を繰り返して、業者に振込手数料負担を強いる行為は口座凍結の対象になり得るのでやめましょう。
メリット④「分割管理と信託保全」
国内FX業者は金融庁に登録されており分割管理・信託保全というシステムで運用されています。
国内では義務化されていますが、海外のFX業者では分割管理・信託保全を採用している業者としていない業者がバラバラです。
分割管理
分割管理とは「FX業者の運営資金と、顧客が預けている証拠金を分割して管理すること」です。
これによりFX業者のビジネスが上手くいかなくなったときに、我々の証拠金が流用されてしまうことを防ぐことができます。
信託保全
お世話になることがないことを祈りますが、信託保全とは「FX業者が倒産した場合、分割管理していた証拠金を顧客に返す」ことです。
これによりFX業者が倒産した際に、我々が預けていた証拠金が手元に戻ってきます。
OANDA Japanが分割管理・信託保全契約をしているのは三井住友銀行、みんなのFXは三菱UFJ信託銀行です。どちらも国内メガバンクでマイナス金利により苦戦を強いられています。
FX業者が起因の破綻であればメガバンクがバックアップしてくれるのは頼もしいですが、全世界的な経済危機が原因であれば銀行も倒産しているかも知れません。
そのような火事場で実際にお金が戻ってくるかは疑わしい部分もありますが、国内のFX業者は金融庁がこのシステムを義務付けているので、恐らく戻ってくるだろうと考えられます。
イメージとしては銀行のペイオフと似ています。日本の銀行が破綻したとき、口座残高1,000万円+利子までは保証されますよね?でも保証されているだけで、いつ返ってくるかは分かりませんし、破綻ニュースで取り付け騒ぎになりますよね。
FX会社の倒産は滅多に起こることではありません。「信託保全があるから国内業者を選ぼう」という理解よりは、「何かしら対策してくれているんだな」程度の理解で良いと思います。
FX会社選びは信頼が大事ですので、普段から顧客に損をさせている業者よりも、信頼できる業者を選びましょう。
国内FX業者のデメリット
メリットに続き、デメリットについて触れていきましょう。
デメリット①「レバレッジ規制」
国内FX業者で個人口座を開設すると、最大レバレッジは25倍に規制されています。
昔は国内業者でもレバレッジ400倍という時代がありました。ですが日本人は投資教育を受けていませんので、よく仕組みを理解せず高レバレッジで無理なトレードをして大きな損失を出す人が続出しました。FX=ギャンブルという悪いイメージも、この時期に醸成されたと思われます。
その結果金融庁は「投資家保護」という観点から、2010年には最大50倍、2011年には最大25倍にレバレッジを規制しました。レバレッジは攻撃的だけでなく防御的にも利用できるにも関わらず、25倍という余りにも小さな数字に規制されています。これは国内FX業者が共通して抱える大きなデメリットと言わざるを得ません。
ココに注意
防御的にも利用できるレバレッジが低いのは、リスクにも繋がる大きなデメリット。
投資家を本当に保護したいのであれば、防御に使えるレバレッジを下げるのは真逆の行為です。でも投資教育を受けさせていない国民のことを考えると、背に腹は代えられないという規制なのかも知れません。我々も勉強してマネーリテラシーを向上させ、再び金融庁が海外業者並みのレバレッジを許可してくれる日を待ちましょう😎
ちなみに国内FX業者でも、個人口座ではなく法人口座では少しだけ規制は緩めです。業者や通貨にもよりますが50~70倍くらいが一般的なようです。
デメリット②「怪しいDD業者の存在」
FX界においては「国内=安心」「海外=怪しい」という図式は一律には成り立ちません。こちらのページでも説明したように、国内のDD業者の中には、故意に顧客に損失を与えて利益を得ている業者が存在します。
それが名前も聞いたことないような業者だったらいいのですが、誰もが知っているブランドの名前を関した業者が、当然の生業としてやっているのが恐ろしいところです。
ココに注意
FX界隈では、名前に有名ブランドが含まれるからといって、優良業者とは限らない。
当サイトでは、国内業者も海外業者も自分が善良と考えている業者しか紹介しません。
海外FX業者のメリット
国内FX業者のメリット・デメリットを説明した後は、海外の業者についても触れていきましょう。
「XM」「axiory」「TitanFX」に代表される、海外でFX事業をやっている業者です。
メリット①「高レバレッジ」
海外FX業者を選ぶ最大のメリットは、何と言っても高レバレッジです。繰り返しになりますが、レバレッジは攻撃的に使って資金効率を高めることにも、防御的に使って急なレート変化に耐えることにも使えます。
各業者のレバレッジですが、XM(エックスエムと読む)は最大888倍、axiory(アキシオリーと読む)は最大400倍、Titan(タイタンと読む)は最大500倍です。国内のように一律最大25倍と規制されるのではなく、選択肢があるのは非常に良いことです。
ココがポイント
海外FX業者の高レバレッジは、攻撃的にも防御的にも利用できる。
ただ業者によっては、口座合計残高や経済指標のタイミングでレバレッジ規制がかかることがありますので、この点は注意が必要です。
口座合計残高による規制は、例えば残高が200万円未満であれば400倍までOKだったものが、200万円を超えると200倍、400万円を超えると100倍と変化していくものです。
FX業者には1人のアカウントで複数の口座が開設できますが、この計算対象はその合計額であることに注意が必要です。もちろんこの規制がない業者も存在します。
経済指標による規制は、例えばアメリカ大統領選挙やブレグジットが決まるイギリス総選挙などで過去に起こっています。全通貨ペアが規制されることもあれば、英ポンドを含むペアだけが規制されることもあります。事前にFX業者からメールが来ますので注意しましょう。
どちらも高レバレッジによる損失の増大や、相場の急変に備えた対策と思われます。レバレッジが低くなると必要証拠金が上がり、証拠金維持率が下がって含み損に耐えられなくなる恐れがありますので、ある程度の余裕を持ったトレードを心掛けましょう。
ココに注意
レバレッジが高いからといって、ギリギリのポジションを保有してはいけません。
メリット②「取引手数料の経費化」
海外FX業者を選ぶ続いてのメリットは、取引手数料がかかる口座が存在するということです。
こちらのページでも説明した通り、FX取引にかかる手数料のうち、スプレッドは経費にならず取引手数料は経費にすることができます。
海外FXでは多くの業者が取引手数料無料のスタンダード口座とは別に、取引手数料が有料でスプレッドが狭い口座を提供しています。XMではゼロ口座、axioryではナノ口座、Titanではブレード口座と呼ばれています。
ココがポイント
海外FXで手数料有料口座を利用すると、大きな節税に繋がる。
仮に所得税率33%の人が海外FXで100万円を稼いだとします。スタンダード口座だと100万円 × 33% = 33万円が所得税となりますが、取引手数料が10万円掛かっていた場合、90万円 × 33% = 29.7万円となり、33,000円節税できます。
海外FXの取引は雑所得扱いですので、累進課税の高い税率と闘わなければなりません。不動産投資と比較して非常に経費を作りづらいと言われているFX投資において、取引手数料を払ってスプレッドを狭くしてくれるシステムは重要です。
メリット③「クレジットカード入金」
国内FX業者への入金は銀行振込が一般的なのに対し、海外FX業者への入金はいくつか選択肢があります。
銀行振込も可能ですが海外への送金扱いになり、時間も手数料も掛かってしまうのであまりおススメできません。自分のおススメはクレジットカードを使った入金です。
海外FX業者の証拠金残高を、クレジットカードのショッピング枠を使って購入するイメージで、即座に反映されるというメリットがあります。また通常のショッピングと同じですのでクレジットカード会社のポイントも付きます。ポイント還元率は1%が一般的なので、証拠金残高として100万円をクレジットカード入金すると、労せずに1万円分のポイントが付いて非常にお得です。
ココがポイント
海外FX業者にクレジットカードで入金すると、ポイントがもらえてお得。
なかなかカードで100万円ショッピングをすることはないと思いますが、証拠金であればお金がモノに変わったわけではなく、投資に使うお金になっただけなので何の損失もありません。カードで高い買い物をして確実に引き落としをされることで、クレジットカード会社の信用スコアを貯めることにも繋がります。
1点だけ注意点があるとすれば、それは「一時的に資産の額面が増えること」です。
クレジットカードの引き落とし先として、国内の銀行を指定していることが一般的だと思います。国内FX業者への入金は国内銀行から国内FX業者に振込をするだけですので、国内FX業者が+100万円になったと同時に、国内銀行残高が-100万円となります。
クレジットカードを使う場合、利用から請求までに1か月程度のラグが生じますよね。すると海外FX業者が+100万円になったにもかかわらず、カードの請求が引き落とされていない国内銀行残高は±0円です。一時的に資産が100万円増えることになります。
1か月後に入金した分の大きなカード請求が来ることを忘れずに、お金を使い込まないようにしましょう。
メリット④「追加証拠金が不要」
海外FX業者はゼロカットと呼ばれるシステムを採用しており、追加証拠金が不要です。
追加証拠金とは、相場の急変などで強制ロスカットが間に合わずに出てしまった損失を利用者が負担するシステムです。その損失を海外FX業者が補填してくれます。損失がマイナスにならず、ゼロでカットされるので「ゼロカットシステム」と呼ばれます。このシステムが存在するので、顧客は安心して取引ができるというわけです。
ココがポイント
海外FX業者では、入金額以上の負担を迫られることがない。
前述のレバレッジ規制もゼロカット時の業者側の損失を抑制する意味があると考えられます。後程触れますが、このゼロカットシステムを悪用して、海外FX業者に損失を与えて利用者が利益を得る行為は禁止されているので、絶対にやめましょう。
海外FX業者のデメリット
海外FX業者のデメリットについて触れていきましょう。
デメリット①「税率」
一番大きなデメリットは、何といっても税率です。給与所得・事業所得・不動産所得・雑所得は合算され総合課税となります。総合課税の税率は累進課税システムとなっており、下記の通りです。
課税総所得額 | 税率 | 控除額 |
195万円以下 | 5% | 0円 |
195万円~330万円以下 | 10% | 97,500円 |
330万円~695万円以下 | 20% | 427,500円 |
695万円~900万円以下 | 23% | 636,000円 |
900万円~1,800万円以下 | 33% | 1,536,000円 |
1,800万円~4,000万円以下 | 40% | 2,796,000円 |
4,000万円~ | 45% | 4,796,000円 |
このように稼げば稼ぐほど、高い所得税を持っていかれることになります。課税対象の総所得額が4,000万円を超えると45%の所得税が課せられます。これに約10%の住民税が掛かりますので合計約55%。江戸時代の「五公五民」のようなシステムで、稼ぎの約半分を年貢もとい税金で持っていかれます。
ココに注意
海外FXの税金は江戸時代並みなので、稼ぐ覚悟があるなら節税対策が必須。
逆に課税総所得額が695万円以下であれば国内FXとほぼ同じ税率20%、もっと低ければ10%や5%にもなり得ます。
ですが海外FXの利益は雑所得のため、課税対象の総所得額は給与所得・事業所得・不動産所得と合算されます。現在Eタイプのサラリーマンの方は会社からの給与所得、Sタイプの自営業やフリーランスの方は事業所得、他ページでご説明するIタイプの不動産投資家は規模に応じて事業所得か不動産所得を得ていると思いますので、合算すると税率は高めになってしまう方がほとんどでしょう。
個人や個人事業主にかかる所得税での節税には限界があるので、どこかで法人を設立して税率が優遇されている法人税に切り替える必要が生じます。
デメリット②「出金先」
海外FX業者を利用する上でもう1つ考慮しておかなければならないことがあります。それは出金先です。
海外FX業者はクレジットカードなど多様な入金方法を選べることから、すべからくAML対策(Anti Money Laundering・アンチマネーロンダリング)が実施されています。犯罪で得た収益をFX業者に入金し、他の方法で出金してしまうとお金が洗浄出来てしまうため、入金した金額を上限として出金手段が優先的に選ばれるというルールです。
ココに注意
入金額分を、同じ手段で出金しなければいけない。
「クレジットカード入金ができるなら、100万円入金して銀行口座に出金することを何度も繰り返せば、何もせず数万円のポイント分だけ儲かる」と思われるかも知れませんが、そうではありません。
クレジットカードから入金した100万円を使い、運用の結果150万円になったとします。そして全額を出金しようとすると、まずはクレジットカードカードに100万円分出金されます。ショッピング時のキャンセルと同じ扱いですのでポイントもキャンセルされます。そして残りの50万円については銀行口座へ出金などの手段を取るわけです。
但しこの「カードで入金したら、カードで出金」というルールも期間があり、入金から3か月経過した場合はキャンセル処理ができませんので、銀行口座を選択できるようになります。
この辺りの期間・数値・ルールは業者により異なりますので、出金時に慌てないよう予め調べてから入金しましょう。
海外FX利用時の禁止事項
海外FX業者を使う上での注意点は「ゼロカットシステムの悪用禁止」です。これは各業者の利用規約に定義されており、利用者がルールを守らないと口座を凍結されて出金できなくなっても文句は言えませんので、絶対にやらないようにしましょう。
ググるとたまに「海外FXを使ったら、出金できなくなった」と揉めている人がいますが、その人が使っている業者が当サイトで紹介している業者であれば、業者側ではなく利用者側に非があり、出金手段の優先選択ルールを知らなかったり、禁止事項に抵触していることがほとんどだと思います。
ココがポイント
巷の出金トラブルの多くは、利用者の知識不足か利用規約違反。
やってはいけない行為は、ゼロカットシステムの悪用です。
ゼロカットは前述の通り、相場急変時などに大きな損失が出て追加証拠金が必要になったら、利用者が負担するのは入金されている資金までで、それ以上の追加証拠金は不要というありがたいシステムです。
このシステムを悪用すると、利用者が不当に利益を得ることができます。
相場急変時での悪用
経済指標が発表される直前、月曜日朝イチの窓埋めなど、相場が急変するときにゼロカットシステムを悪用してはいけません。
ゼロカットの悪用①
- 相場が急変することが事前に分かっているときに、レバレッジギリギリで大きなポジションを持つ。
- 上がるか下がるかの二択になる。
- 上がった時は利用者が利益を得て、下がった時はゼロカットにより業者がマイナス分を負担する。
両建てでの悪用
複数口座または複数業者を使った両建てによりゼロカットシステムを悪用してはいけません。
ゼロカットの悪用②
- ある口座で米ドル/円をレバレッジギリギリまで買う。
- 別の口座で米ドル/円をレバレッジギリギリまで売る。
- 上がるか下がる。
- 上がった時は買った方の口座、下がった時は売った方の口座で利用者が利益を得て、もう一方の口座でのマイナス分はゼロカットにより業者が負担する。
レバレッジギリギリでなくとも、両建て自体を禁止している業者が多数です。単一口座内での両建ては可能です。
禁止事項を事前にチェック
このようにゼロカットシステムを悪用することで、業者に不利益をもたらし利用者はリスクを取らず利益を得ることができます。
ゼロカットそのものは、安心して投資ができる素晴らしいシステムですので、海外FX業者を利用する前には禁止事項を事前にチェックして安全・健全なトレードを心掛けましょう。
業者の使い分け
このページでは国内FX業者・海外FX業者のそれぞれのメリット・デメリットを説明してきました。
結局「どちらを選べばいいんだ?」と思われている方もいらっしゃると思います。自分としては両方とも使い、使い分けることが重要だと考えています。
フェーズに応じた使い分け
国内FX業者はスワップが高い、海外FX業者はレバレッジが高いという特長を持ちます。
この特徴を利用して、当サイトの1つ目のゴールである「資産を一億円にする」フェーズでは、海外FX業者の高レバレッジを活用し、少ない手元資金を効率的に増やしていきます。
2つ目のゴールである「資産を年利5%で増やす」フェーズでは、国内FX業者の高スワップを活用し、安定的にスワップポイント投資を行います。
国内か海外の二択ではなく、それぞれの特長を理解して組み合わせることが大切です。資産の増やし方はフェーズに応じて変わるので、うまく使い分けましょう。
リスクヘッジの使い分け
同時にリスクヘッジのための使い分けが必要です。
未来は誰にも分かりませんので、FX業者が破綻してしまうかも知れないリスクに対して「国内だから安泰」「海外だから安泰」ということはなく、また国内でも「A社は不安だけど、B社は絶対安心」ということはありません。
従って複数の業者に口座を開設し、各手法をそれぞれの業者で走らせることが重要です。
ココがポイント
業者は絞り込まず、複数に分散して使い分けましょう。
また同じ手法でも通貨ペアごとに、複数の業者で走らせるとメリットがあります。
例えば「みんなのFX」で南アフリカランド/円のスワップポイント投資を行うのであれば、「LIGHT FX」では同じ通貨ペアではなくメキシコペソ/円のスワップポイント投資をやるといった具合です。
業者を分けることで特定の通貨ペアが急落した際に、他通貨ペアの利益を喰いつぶした上で強制ロスカットになってしまうような、最悪の事態を防ぐことができます。
まとめ
以上、自分が勉強して体験して理解した観点から、海外業者と国内業者の特徴をまとめました。
ですが、自分は法律の専門家でも税理士でもありません。まずはお試しで口座開設をして、少額トレードを行い信用できる業者だと思ったら、本格的に使い始めるのが良いと思います😀
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