「オセアニアブラザーズ」のバックテストや実稼働に当たり、よく頂く質問についてまとめました。
コンテンツ
実稼働について
推奨証拠金について
質問
「オセアニアブラザーズ」の推奨証拠金はいくらでしょうか?
回答
「オセアニアブラザーズ」を複利で運用する場合、ロット数は下記で算出されます。
指定された係数 × 0.00000001 × 余剰証拠金
従って推奨証拠金という概念では説明しづらく、証拠金を増やしたらロット数も増えます。
当EAでリスクをコントロールするには、主に下記の2つがあります。
①「利確pips」を広くする
- 広いほど大きな値動きにも対応できるようになる。
- 半面、細かい値動きで利確するチャンスが失われる。
②「複利係数」を大きくする
- 大きいほど1トラップで持つロット数が増えるので利益が増える。
- レンジ端に行くほど含み損が膨らみ、強制ロスカットの可能性が高まる。
安全な利確幅や係数を求めることは困難なので、実際にバックテストを行い、強制ロスカットにならなかった値を記載しております。
- 利確pips広げる(リスクを下げる)
- ロット数をさらに上げる(リスクを上げる)
これらあくまで過去の相場に対してのバックテスト結果であり、 想定値幅を超えたり過去の相場と異なる動きが来ると強制ロスカットのリスクがあることを、ご承知おきください。
以上から推奨証拠金という概念ではなく初期証拠金額は一定にして、 各パラメーターを変更するとお好みのリスク程度にチューニングが可能です。
システムトレードの安全な止め方
質問
「ロジックを安全に止められる」とありますが、具体的な方法を教えてください。
回答
「安全=含み損がゼロ以上」という意味で説明します。
下から昇ってくる買いレンジの上限と(買い・価格・内側) 上から降りてくる売りレンジの下限(売り・価格・内側)の間に数十pipsの幅を持たせることで、含み損がゼロ以上のタイミングを作れます。
チャートを見て止める方法はこちらです。
- 「買い・価格・内側」を1.060に設定する
- 「売り・価格・内側」を1.065に設定する
- 価格が1.060より上1.065より下になるのを待つ
- 含み損がゼロ以上になったら全ポジション決済、EA停止(手作業)
以下のように逆方向の最大ポジション数を0にすることで、 あまりチャートを見ていられなくても止めることは可能です。
上から下ってくる相場の場合
- 「売り・価格・内側」を1.065に設定する
- 「買い・最大ポジション数」を0に設定する
- 下がって価格が1.065より下になるのを待つ(再び上がっても売りポジションしか発生しない)
- 含み損がゼロ以上になったら全ポジション決済、EA停止(手作業)
下から昇ってくる相場の場合
- 「買い・価格・内側」を1.060に設定する
- 「売り・最大ポジション数」を0に設定する
- 上がって価格が1.060より上になるのを待つ(再び下がっても買いポジションしか発生しない)
- 含み損がゼロ以上になったら全ポジション決済、EA停止(手作業)
想定レンジを超えた場合
質問
想定レンジを超えた場合は、EAの稼働は止めて全てのポジションを決済すべきでしょうか?
回答
こちらは非常に難しい問題で、一概には言えません。
国内業者の個人口座であれば、最大レバレッジが25倍と低く設定されており、証拠金が比較的多く必要になっているので稼働停止すれば少なくとも証拠金分は資金をセーブできると考えられます。
海外業者で高レバレッジの場合、証拠金は微々たるもので損失を確定した時点でほとんど資金は返って来ないはずです。
逆にレンジを超えている=内側に戻る力である回帰性が強いと考えて、ガチホールドするという手も考えられます。
個人的には後者派ですが、そもそもリピート系は想定レンジを超えられた時点でどうしようもないという側面があり、 回帰性が強いAUD/NZDを選んだというのが「オセアニアブラザーズ」の経緯です。
回帰性が強い通貨ペアを選んだとしても、想定値幅とロット数は余裕を持つ必要があると思います。
高レバレッジを使い攻めるのではなく、もしものための防御として備え、 設定は余裕を持って心掛けるのが良いと考えています。
他のシステムトレードとの同時稼働
質問
1つのMT4上で、他EAと併用しても問題ないでしょうか?
回答
同時稼働については、機能的には可能ですがおススメできません。
当EAの複利運用モードでは、余剰証拠金に係数をかけ合わせてエントリーするロット数を決定しております。
従って当EAがエントリーした後に、他EAがエントリーして余剰証拠金が減ると想定よりも高いレバレッジとなる可能性があり、強制ロスカットのリスクが高くなります。
同じ業者のMT4でもインストール時にインストールフォルダを変えることで、1台のPCに複数のMT4を入れて実行できます。他EAとはMT4と口座を分けてご利用ください。
他のシステムトレードのポジションへの干渉
質問
他EAが保有しているポジションを変更・決済することはありますか?
回答
ありません。
「オセアニアブラザーズ」は注文管理にマジックナンバー(デフォルトでは買い822・売り823) を使用しており、 この数字が同じにならない限り他の注文を参照または操作することはありません。
そもそも「オセアニアブラザーズ」は、注文の決済はエントリー時の利確幅指定でしか行いませんので、ご安心ください。
他EAとの同時稼働については、前述の通り別の理由でおススメできません。
証拠金維持率表示について
質問
MT4上で、証拠金維持率が表示されなくなってしまいました。
回答
「オセアニアブラザーズ」ではなく、MT4の仕様です。
MT4では両建て時にロット数が買い・売りで同数の場合、証拠金維持率が表示されなくなります。
両建てでも、ロット数が異なれば表示されるようになります。
証拠金10万円での運用
質問
証拠金10万円での複利運用はできますか?
回答
海外業者であれば10~20万円で運用可能、国内業者であれば20~30万円ほどあると、良いと思います。
複利運用の場合は、こちらにも記載がある通り下記の計算式でロット数が決まります。
係数 × 0.00000001 × 余剰証拠金
そしてFX業者には最小ロット数という制約があり、大抵の業者では最小ロット数は0.01ロット(1000通貨)に設定されています。これを上回らないと、そもそもエントリーができません。
余剰証拠金が10万円の場合だと、下記の計算式になります。
係数 × 0.00000001 × 余剰証拠金10万円 = 係数 × 0.001 ≧ 最小ロット数0.01
つまり係数を10にしないと、最小ロット数を達成できなくなります。
この係数10を用い、海外業者で行ったバックテストがコチラです。海外業者はレバレッジが高く、つまり防御力が高いので強制ロスカットにならずに7年間のバックテストに成功しました。
ただ証拠金10万円はギリギリの数字で、1つポジションを持つと余剰証拠金が下がってしまい0.01を満たせなくなります。そのため20万円くらいあると良いと思います。
この係数10を用い、国内業者で行ったバックテストがコチラです。含み損に耐えられないことが、お分かりになると思います。
国内業者であればデフォルトの複利係数7であれば、コチラのバックテストのように耐えることができました。
仮に証拠金20万円・複利係数7であれば、ロット数の計算結果は0.014となり、0.01以上を満たします。余裕を持って30万円ほどあると良いと思います。
上記はあくまで過去のバックテストで無事だったというだけで、将来に渡って安全な証拠金・パラメータでないことは、ご承知おきください。
以上が「海外業者であれば10~20万円で運用可能、国内業者であれば20~30万円」の算出根拠です。
他にも1lotの価値が小さい口座を使うという方法もあります。
バックテストについて
バックテストがすぐに止まってしまう
質問
バックテストを実行すると、すぐに取引が行われず止まってしまいます。
原因として考えられることはありますか?
回答「操作ログをチェック」
まずは下記ステップで、バックテストの操作ログを見てみてください。
- 「操作履歴」タブを右クリックして「全てのジャーナルを削除」を選択し、クリアする。
- バックテストを実行する。
- 再び「操作履歴」タブを見る。
これで、バックテストが止まってしまった原因を探ることができます。
回答「テスト期間をチェック」
"no history data"と表示されている場合は、ヒストリーデータがない期間を指定していたり、開始日が終了日より未来になっている可能性があります。
「オセアニアブラザーズ」まで到達しておらず、MT4が表示しているエラーです。
回答「テスト設定をチェック」
"initialization failed(1)"と表示されている場合は、「オセアニアブラザーズ」まで到達した上で、エラーが表示されています。
例えばバックテストで指定した初期証拠金が小さ過ぎる場合は、 ロット数が合致していない旨のメッセージが出ているはずです。
Alert:
Specified "買い・ロット数・内側 XXX" must fit in 0.01 to 100 !
通貨数 "買い・ロット数・内側 XXX" は 0.01 から 100 の間で設定してください
「オセアニアブラザーズ」を複利で運用する場合、ロット数は下記で算出されます。
指定された係数 × 0.00000001 × 余剰証拠金
この算出結果が所定のロット数の範囲に収まらないと、上記エラーとなりバックテストが実行されません。
デフォルト値として設定されている、「共通・複利係数」の7は下記を前提とした数字です。
- 初期証拠金:1,000,000
- 口座:円建て(JPY)
- 共通・複利係数:7
USドル建て口座で実行したい場合は105JPY=1USDと仮定して下記の設定で行うと、円建て口座で100万円のバックテストを行った場合と同様の結果が得られます。
- 初期証拠金:10,500
- 口座:ドル建て(USD)
- 共通・複利係数:700
バックテストの初期証拠金と口座通貨については 「テスター」ウィンドウ →「セッティング」タブ →「エキスパート設定」 →「テスト設定」タブ から数値を入れられます。
初期証拠金テキストボックスの右側にある通貨コンボボックスで 日本円を選びたい場合は、コンボボックスには表れないので "JPY"と手入力が必要です。
リアルトレードについて
リアルトレードのパラメーターを知りたい
質問
公開されているリアルトレードは、具体的にどんなパラメーターを使っていますか?
回答「操作ログをチェック」
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