EA(Expert Advisor)を使うとFXやCFDの取引をシステムに任せることができ、上手く活用できればシステム(お金)と人間の共働きを実現することができます。
ですがネット上には有料で販売されているEAから無料と謳っているEAまで、様々なEAが存在しています。
ここでは信頼できるEAをどのように選べばよいのか、選び方とその背景について説明します。
EAは再現性が高い
EAは裁量トレードのように人間が張り付いてトレードする必要がないので、人間の心理状態に依存せずトレードができるため再現性が高い投資手法だと言えます。
ですがEAの選定を間違えてしまったり、信頼できない開発者のEAを使ってしまうと損失をも再現してしまうという恐ろしさがあります。
もちろんどのような投資手法もに絶対はなく相場は常に変化していますので、どんなに信頼できる開発者のEAでも損失を出さないという保証はありません。
ですが少なくともこれら項目をチェックしないと損失となる可能性が高いという、見分ける条件については明らかに存在しますので、理由と一緒に順番に見ていきましょう。
宣伝文句からの見分け方
まずはEAを広める際の宣伝文句から、信頼できるEAかどうかを見分ける方法について見ていきましょう。
×必ず儲かる
残念なことに、この世に「必ず儲かる」投資はありません。銀行預金ですら何もしないと事実上減っていくという世の中です。
FXに限らず「必ず儲かります」と言っている投資は詐欺だと思いましょう。
×リスクがない
同様に「リスクはありません」と言っているEAも信用してはいけません。
銀行預金や債券ですら多かれ少なかれリスクを抱えています。
必ず儲かる投資がないのと同じように、残念ながらリスクがない投資もありません。
もし「リスクがない」と言っているのであれば、リスクがあるのに隠しているか、EA開発者自身がリスクを認識できないほど稚拙かのどちらかです。
リスクがない理由
- リスクを認識しているのに、利用者に隠している
- リスクを認識できないほど、開発者が稚拙
後者の例ではEA開発初心者が見様見真似でロジックを作り、短期間のバックテストを実施した上で「利益が出た!俺スゲー、早速広めよう」と思っている場合があるので注意しましょう。
この開発者は本当に「リスクがない」と思っていて、騙す気が無いのが厄介です。
×ロジックは非公開
詳細なロジックの説明が無かったり、不明瞭な場合にも注意が必要です。
もちろん自分だけが思いついたロジックで、他人に公開したくないために非公開と言っている開発者もいるかも知れません。ですが全くの非公開ではリスクの説明ができません。
もう1つは「広めている人が、ロジックを知らない」というパターンです。
あなたがやり取りしている人は開発者ですらなく、ネットワークビジネスで儲けようとしているただのアフィリエイターかも知れません。
他人のお金を預かるEAを薦めるのであれば、リスクと合わせて最低限のロジックの説明があって然るべきだと思います。
アフィリエイト自体は何の問題もありませんが、詳細なロジックやリスクを説明している情報へのリンクが提供されているか、確認しましょう。
収益を上げる手段からの見分け方
次にEAを使って収益を上げる手段から、見分ける方法について説明します。
×無料で配布する
ネット上を探すと「無料のEAです」と謳っているものが数多くヒットします。
「無料ならいいじゃないか」と思われるかも知れませんが、「タダより高いものはない」のことわざ通りです。
「ロジックを教えて」という質問には「無料だから文句言うな」、「長期バックテストを公開して」というリクエストにも「バックテストは過去相場なので信用できない」「嫌なら使わなければいい」というスタンスで、酷い対応をされることがあるかも知れません。
恐らく長期のバックテストをすると破綻するので公開できないというのが実情かと思いますが、「どれだけ自信と責任感があって、配布しているのだろう」と疑ってしまいます。
×業者を指定してくる
さらに問題なのが、「実は無料ではない」という点です。
「無料のEAです」という文章は「初期費用は無料です」という意味であり、利用料は無料ではありません。
FX界隈でよく使われる言葉に「IB」(アイビーと読む)というものがあります。IBとは海外FX業者で行われている「お友達紹介キャンペーン」のようなものです。英語では"Introducing Broker"と呼ばれるシステムで、略してIBと呼ばれます。
このシステムでは他人を紹介して口座開設をさせたり取引をさせるたびに、紹介者に紹介料や取引高に応じたキャッシュバック料という形で利益が入ります。
そしてその紹介料やキャッシュバック料の原資は、あなたが取引の度に支払っているスプレッドです。
何で儲けているかを見極める
羽振りの良さそうな生活をしている発信者でも、投資手法そのもので儲けているとは限りません。
よくよく見るとIBで儲けているだけの人も、沢山いるので注意しましょう。
その手法で儲かるのは、あなたではありません。
あなたがどんなに損をしても、あなたが取引する度に紹介者は定期的に収入を得ることができるのです。これを実現するために「無料です」と偽って配布して、業者を指定してくるのです。
もちろん無料EAで業者を指定してきたとしても、全てが悪質なEAとは限りません。
ですがIBでは取引高に応じてキャッシュバック料が増えますので、あなたが強制ロスカットになることなどお構いなしにポジションを持ちまくるEAが存在することも、覚えておいてください。
同じキャッシュバックをするなら、セルフキャッシュバックを選びましょう。
×自分で動かしていない
投資全般に言えることですが、セールスマンが「この投資商品は、おススメです」と言って来たらどう思いますか?
「儲かるなら、なぜ自分でやらないの?」と思ったことはないでしょうか。
その通りだと思います。
本当に儲かるのであれば、開発者自身が自己資金でEAを動かしているはずです。
他人のお金を預かるEAを開発する以上、開発者自身が身銭を切って誰よりも先にEAを動かし、不具合があれば都度修正し、ロジックが通用しなくなったら配布をやめるのが真摯な対応だと思います。
投資は自己判断なので結果責任は負えませんが、説明責任は負うべきです。
×デモ口座で動かしている
REALTRADEやMyfxbookでトレードを公開していても、よく見たらデモ口座の場合もあるので注意しましょう。
デモ口座は約定力が高く、スリッページも発生せず、スプレッドもあまり変化しません。
つまりデモ口座でフォワードテストが出来たからと言って、リアル相場で通用するという訳ではありませんし、何よりリアルマネーではありません。
EAを利用する側がデモ口座を活用してEAを吟味するのは大いに結構ですが、開発者がデモ口座を使っている場合は疑ってかかりましょう。
少なくともEAをリリースして他人に使わせる前には、リアル口座で動かしてフォワードテストを公開するのが、お金を預かるソフトウェアを開発する人としての最低条件だと思います。
×少額のリアル口座で動かしている
リアル口座で動かしているのに、証拠金が申し訳程度という場合も疑ってかかりましょう。
バックテストを100万円で動かして「100万円がXヶ月でXXX万円になる」と謳っておきながら、開発者自身では証拠金10万円でしか動かしていないという場合です。
普通に考えたら「IB紹介料やEA販売対価は欲しいけど、投資では儲けたくない」という開発者はいませんよね?
自分で動かしていなかったり、デモ口座で動かしていたり、少額リアル口座でしか動かしていないのは、開発者自身に疚しい点がありリスクを冒したくないからだと思いましょう。
安易なナンピンEAにご用心
信用できないEAの代表例として、安易なナンピンロジックが挙げられます。
「このEAは無料です」「年利数十パーセント出せます」と言いながら、バックテスト期間が1~2年程度と極端に短いので、すぐに見分けがつきます。
誰でも簡単に作ることができますので、実際にどうなるか見て見ましょう。
簡単に作れるナンピンロジック
ナンピンロジックでは値動きの激しさ・ボラティリティの高さが大事です。
一方方向にある程度動きながら戻ってくるような通貨ペアが選ばれることが多く、よく見かけるのはゴールドのCFDや、殺人通貨と呼ばれるポンドを絡めたものです。
ナンピンは漢字で「難平」と書きます。「難」、つまり損を「平ら」にするという意味です。投資の世界において商品を購入後、相場が下がってしまった場合に下がった下値で買い増しし、さらに下がったらまた買い増しすることで、平均取得価格を下げていく手法です。CFDやFXでは買い増し・売り増しのどちらでも構いません。
このようなEAであれば、1日もあれば作れると思います。
- 何かしらのきっかけでエントリーする
- 想定利益を達成したら利確する
- 相場が逆方向に一定以上動いたら、ポジションを増やす
- 2が達成されるまで繰り返す
相場が一定方向に行き過ぎずに戻ってくれば利益が出る、戻って来なければ死亡というロジックです。
ナンピンの種類
ナンピンにはいくつか種類があります。
普通のナンピンは追加で持つポジションのロット数が、常に同じです。
ポジションを持つたびにロット数を1倍・2倍・4倍・8倍・16倍と上げていくものを、マーチンゲール法と呼びます。ロット数が増えるので少し戻ればマイナスを帳消しにできるというものです。
これを変化させ1倍・2倍・3倍・5倍・8倍と上げていくものを、ココモ法と呼びます。
「マーチンではありません」と言いながら、普通のナンピンだったりするので注意しましょう。
①普通のナンピン
②マーチンゲール法
③ココモ法
どの手法が良いと思いますか?
残念ながら、長期目線では全てダメです。なぜならどの手法もナンピンだからです。
こんなEA欲しいですか?
ここではMA2本の並びとRCIのクロスをきっかけにエントリーする、ゴールドを対象としたEAを作って見ました。(自作なので特定のEAを批判しているわけではありません、悪しからず)
宣伝文句を作るとしたら、こんな感じです。
有料ヒストリカルデータで、モデリング品質99.90%のバックテストを公開!
あなたの10万円が、短期間で60万円に!
勝率98%!プロフィットファクタ95超え!年利換算2,400%を実現!
この前後に不労所得・FIRE・老後2000万円問題など、不安を煽る文句を付け加えれば、魅力的に見える宣伝文句の完成です。
いかがでしょう?
取引回数もドローダウンも悪くないですし、ちょっと欲しいと思いますよね。
種明かし
種明かしですが、バックテスト期間がわずか4カ月しかありません。
決して嘘はついていませんが、手法が一番よく見える期間だけを切り取って宣伝文句を書いていたのです。
期間を後倒ししてみる
なぜ2020年11月という中途半端なバックテストで終わっているのでしょうか?
例えば2022年1月にリリースされるのであれば、2021年12月くらいまでのバックテストを公開するのが自然ですよね。
まずは期間を後ろ倒ししてみましょう。
バックテスト期間を2020年8月~2021年12月の1年5カ月にしてみました。
下記の様に全てのパラメーターが悪化していることが分かります。
- 年利:2,400% → 380%
- 純益:60万円 → 53万円
- プロフィットファクタ :96.57 → 4.57
- 最大ドローダウン:13.58% → 34.78%
- 総取引数:85回 → 90回
決して嘘はついていませんが、年利やプロフィットファクタが一番よく見える都合が良い期間を公開していたということが、分かると思います。
それでも「年利が380%も出るなら良いじゃないか」と思われるかも知れません。
ですが注目すべきは総取引回数です。ほとんどの利益は2020年8月~11月で生み出されており、2020年11月末~2021年12月末の1年1カ月では、わずか5回しか取引が無かったことが分かります。
相場が一方方向に動き、強制ロスカットにはならなかったものの含み損を抱えていた期間が長かったと想像できます。
期間を前倒ししてみる
まったく同じパラメーターで、2020年7月~2020年11月の5か月に変更すると、どうなるでしょうか?
見ての通り、見事に強制ロスカットになり資金がほぼゼロになっていることが分かると思います。
7月から開始して、7/8に持ったポジションが7/23に強制ロスカットしてバックテストは停止しました。11月どころか8月すら迎えることができませんでした。
わずか1カ月後ろ倒ししただけで、強制ロスカットとなってしまいました。やはり都合が良い期間のバックテストを公開していると考えるのが自然でしょう。
以上のように利益を産みそうに見えるナンピンEAを作ることは非常に簡単です。
ですが長期間自分のお金を預けるようなものではないことが、お分かり頂けたかと思います。
「短期間ならいいじゃないか」と思われるかも知れませんが、明日破綻するかも知れませんよ?
×バックテスト期間が短い
このことから、バックテスト期間が1~2年程度の短いEAを信用するのは危険だと言えます。
最低5年以上公開しているものを選ぶと良いでしょう。
もちろんバックテストは過去相場へのパラメーターフィッティングであり、それがフォワードで通用するとは全く限りません。
ですがバックテストすら長期間成立しないのであれば、そのEAが実際の相場で利益を産み続ける可能性は低いと思います。
バックテストが長期間だから信用するというよりは、バックテストが短期間のものを弾くべきと理解してください。
名前を変えて再度現れる
このようなEAは誰でも簡単に作ることができますので、定期的に現れてはIB紹介料で稼ぎ、都合が悪くなるといなくなります。
そして数か月後、パラメーターを変えただけの違う名前で登場したりします。なぜなら前述の通り、短期間なら成立するからです。
彼らはIB紹介料で儲けているから、それでよいのです。
ですがEAの宣伝文句のように「必ず儲かる」のは、あなたでなく誰でしょうか?
ここまで読んで頂いた方なら分かるはずです。
ナンピンとリピートの違い
リピート系FXとナンピンって「結局は同じなんじゃないの?」とよく混同されますが、違います。
どちらの手法も相場に対して一定間隔でポジションを持つので、似ているように感じるのでしょう。
大きく異なるのは「想定するリスクの大きさ」です。
ナンピンが短期トレードを対象にして10pips毎に10回ポジションを持つなどの前提でロット数計算を行うのに対し、リピート系では先に想定レンジを決めてそれをポジション数で分割します。
想定レンジはここ数年の最高値と最安値から計算されるため、リピート系は長期でリスクを抑えて運用することができます。
リピート系にも当然リスクがあり、短期に大きな利益を上げることはできません。また想定レンジを大きく超えてしまうと強制ロスカットとなる可能性が高くなります。
後者の問題は解決できませんが、前者の問題を複利で解決するのがオセアニアブラザーズのコンセプトです。
「オセアニアブラザーズ」複利 × リピート = FXで資産運用
以上で紹介したのは「怪しいEAを弾く方法」、いわばブラックリスト方式です。これらの条件を満たしたからと言って「このEAなら安心」と信用し切ってはいけません。
最後にホワイトリスト候補に挙がったEAを、どうやって動かし始めるかについて見ていきましょう。
安心して稼働させる方法
長期間のバックテストやリアルマネーでのフォワードテストが公開されており、ロジックも明快なEAが見つかったとします。
見つかったからと言って、いきなり多額の資金で動かし始めてはいけません。
本当に信用していいEAなのかどうかを見極めながら、稼働させる方法について説明します。
大前提「命金でやらない」
FXに限らず投資の大前提ですが、「命金」(いのちがね)では、投資をやってはいけません。
命金とは、「このお金が無いと、生活が立ち行かなくなる資金」という意味です。生活費・家賃・教育費・税金などが該当します。
万能な投資は無いわけですから、どの投資も大きく負ける可能性があります。投資は「最悪無くなっても生活に困らないお金」、つまり余剰資金でやるべきです。
当然「無くなってもいいお金」なんてありません。「無くなっても生活に困らないお金」です。
適度なレバレッジは掛けていいですが、投資に人生は賭けないでください。
段階的に導入する
信頼できそうなEAが見つかったら、段階的に導入しましょう。
- バックテストを行い、パラメーターを決める
- デモ口座を開設し、しばらく動かす
- リアル口座を開設し、少額の証拠金とロット数でしばらく動かす
- 証拠金とロット数を徐々に増やしていく
このように慎重に導入しましょう。
ロット数が少なければ、最悪損をしてしまっても停止することができます。ダメだったら他のEAを探せば良いのです。
「有料のEAを購入したから」「VPSを契約したから」という理由で、その分を取り返そうと最初からロット数を上げてはいけません。
投資資金がゼロにさえならなければ、投資は何度でもやり直せるのです。
究極のEA「自分で作る」
ソフトウェア開発の知識があれば、自分で作ってしまうのも手です。
自分で作るからにはロジックも100%明快ですし、何より安心して使えると思います。それなのにリアル口座で動かしていない開発者は、やはり怪しいですよね。
ただ自作EAはハードルが高いのも事実です。
自分で作るのが無理なら、せめて自分でバックテストを行いパラメーターを決めましょう。
追体験「有料ナンピンEAを購入してみよう」
ここでは実際に、ナンピンロジックを搭載している有料EAを購入して、どうなるかを見てみましょう。
特定の開発者やEAを腐すつもりも営業妨害するつもりもなく、読者に追体験して頂き、今後気を付けてもらうことを目的としているので、一部モザイクを掛けています。
1/29 EAを購入する
販売サイトで売上1位になっていた、有名な開発者のEAを購入しました。値段は19,800円でした。
ロジックは明確に記載されていませんでしたが、ナンピンに何らかの手を加えたものだと推測されます。宣伝ページはよくできており、大きな利益を産めそうな気がしました。
なぜかパラメーターをパロメーターと書いているのが気になりました。バロメーター(気圧計)と混ざっちゃってますね😅
チェック①「EAのリリース数」
購入時に気になった点が2つあります。1つは開発者のEAリリース数です。
宣伝文句には「過去にEAを○○○○本も売り上げた実績があります」と書かれていました。
実際に現在同時に販売しているEAは自分が購入したもの以外にも5個、過去販売していたものを含めると39個もあるようです。
ここで「本当に信頼できるロジックって、そんなに沢山あるのかな」と疑問に思いました。
チェック②「公開フォワードテスト」
もう1つの気になった点は、開発者が公開しているフォワードテストです。
レバ888倍の口座を公開していました。この数字からXMであろうことが推測されます。
ですがよく見るとデモ口座でした。「疚しいことがないなら、開発者自身もリアル口座で儲けているはず」というルールに早速反していますね。
この時点で購入を踏み止まれば良かったのですが😅
自分でバックテスト
自分が使っているTitan FXはレバ500倍なので、解説サイトに記載されている有効証拠金10万円あたりの推奨ロット数は0.01です。
このパラメーターで有料ヒストリカルデータを使い、モデリング品質99.90%のバックテストを行いました。
2017年1月~2021年12月の5年間で、純益が199万円・最大ドローダウンが18.21%と、優秀な結果でした。途中グラフが凹んでいる部分はナンピンが耐えきれなかったということでしょう。
年利換算で398%となりました。
ちなみに2017年1月より前の期間にすると、予想通り破綻します😅
「EAが一番よく見える期間だけを公開する」というルールには引っ掛かりますが、さすがに期間が5年もあるのでセーフかと思いました。
1/31 導入スタート
一攫千金を夢見て、10万円0.01ロットでスタート。「段階的に導入する」ため、10万円からのスタートです。
ナンピン系EAはいつ強制ロスカットになっても不思議ではないので、毎週末には利益分を抜いてずっと10万円で運用したいと思います。
2/3 強制ロスカット
週末を迎えることができませんした。
EUR/USDの急騰により、見事に強制ロスカットになりました。
10万円で始めて一時は10万5千円くらいまで上がったのですが、気づいたら51円になっていました😭
海外業者はレバレッジが高いので、必要証拠金が非常に少なくなります。国内業者では強制ロスカットになっても必要証拠金分は残りますが、海外業者では骨も残りません。
でもゼロカットがあるから安心して試せます。追証まで抱えたらシャレになりませんので。
学べたこと
以上から、有料EAであっても「やはりナンピンEAは危険」ということが分かります。
何本もEAをリリースしている開発者だったので、過去の経験を元に「今度こそ勝てるEAを作っているかも知れない」という希望的観測・行動経済学の罠にハマってしまいました。
後から分かったこと
この販売サイトでは、EAを販売停止しても数年はリストから消すことができません。
この開発者が次々にリリースしていたEAを後から調べたのですが、販売停止時と思われる最後のフォワードテストの損益額を見てみると、悲惨な最期を遂げていたことが分かります。
つまり無料EAで「名前を変えて再度現れる」ということを、有料でやっているだけなのだと気づきました。
この開発者のREALTRADEはデモ口座だったので、純粋にEAの売上分だけ開発者が儲かり、購入者は相場次第という感じでしょうか。
投資ですので開発者が悪いという話ではありません。一番悪いのはこれを見抜けずEA代金と証拠金を合わせて12万円も投じた自分自身です。
100万円で始めなくて、本当に良かった😊 ・・・と、最後に強がりを言わせてください😭
やはり「信頼できるEAを、自分が作って広めるしかないな」と、決意を新たにしました。FX自体はとても可能性を秘めていると思うので、やはり手法の研究が重要ですよね🤔
2/4 後日談
強制ロスカットの翌日、朝に存在していた開発者のREAL TRADE(レバ888倍、デモ口座)が、同日夕方には非公開になっていました。
恐らくXMであろうレバレッジ888倍でも、耐えられなかったということでしょうか。他の利用者の方は大丈夫なのだろうか。
何が原因か分かりませんが、非公開にするのはフェアではないですね。投資なので結果責任を負うのは利用者ですが、開発者は説明責任は負うべきだと思います😠
ちなみに公式のフォワードテスト(デモ口座)は、含み損は大きいものの2/3現在は生き残っているようです。
反映が1日遅れなので、どうなるか分かりませんが。
3/2 後日談2
その後、公式のフォワードテストも死亡していたようです。
11/23 後日談3
さらに半年後の様子です。
その後も上がっては破綻を繰り返しているようです。まさにナンピンの動きですね。
まとめ「投資にも努力が必要」
学校の勉強が努力を重ねた分だけテストで良い点が取れるようになるのと同じで、投資も失敗を勉強して努力を重ねた分だけ利益が上げられるようになると思います。
「事前に学んで失敗を如何に防ぐか」「失敗をしたとしても、如何に少額で済ませるか」ということの、重要性がお分かり頂けたかと思います。
どうせリスクを負うなら「軽率に初めて、大きなお金を失うリスク」よりも「投資を学んで、少し時間を失うリスク」を取りましょう。後者は勉強時間というリスクは生じますが、学んだことは自分の中に残りますので。
良いEAを探す勉強や、信頼できる開発者を見分ける努力をせずに「簡単に不労所得ゲット」「これであなたもFIRE実現」とはなりません。
所謂「聖杯」や「銀の弾丸」はありません。実直に一緒に勉強していきましょう。
聖杯と銀の弾丸
「聖杯」は英語では"holy grail"、映画や小説では「これに水を注いで飲むと、不老不死になれる」とされる黄金のカップです。投資の世界では「必勝法」という意味で使われます。
「銀の弾丸」は"silver bullet"、「狼男や吸血鬼を一発でやっつけられる」とされています。ソフトウェア工学では「万能な解決策」という意味で使われます。
これらが投資の世界に実際に存在すれば「全くリスクがなく、必ず利益が出て、未来永劫通用する方法」なのですが、残念ながら存在しないようです。
巷にあふれている「情報がクローズで、すぐにLINEに勧誘される怪しいウェブセミナー」や「データに基づかない無責任な謎書籍」のようなスタンスではなく、当ウェブサイトではサラリーマンである自分を実験台にして積み上げたノウハウだけを公開していきたいと思います。
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