当サイトでは、投資をすることで収入を増やすことに力点を置いています。
支出を減らすことはメインテーマではないのですが、どうせ支出するなら意識して納得がいくように工夫をして消費・浪費しましょうという点を説明します。
コンテンツ
あの世にお金は持っていけない
支出を減らす話になると「何でもいいから節約しましょう」という論調になりがちですが、自分はそうは思いません。
若いころに我慢に我慢を重ねて質素で節約生活を送り続け、60歳になって「やっと経済的余裕ができた」と思ったとしても、何にお金を使うのでしょうか?
あなたの健康寿命は、あと10年もないかも知れませんよ?
こちらのページでも説明しましたが、お金はゴールではなく何かを成し遂げるための「手段」です。
もちろん「何でもいいから浪費しましょう」とは言いませんが、「必要な消費」や「納得のいく浪費」は、して構わないと考えています。
逆に浪費を全くせず、生活の満足度まで下がってしまっては人生楽しめませんし、なにより長続きしないと思います。
ココに注意
極端に消費を抑え、浪費を全く辞めてしまうと、人生がつまらなくなる。
消費・浪費をしていいかどうかの、判断基準が重要。
過去の自分にお金を渡せるとしたら?
仮にあなたが30歳のサラリーマンだとしたら、学生時代と比べて可処分所得は増えていますよね?いま手元にある10万円と、学生時代に持っていた10万円は、額面が同じでも感じる価値が違いますよね?
この10万円を15年前の自分に渡せたら、もっと楽しく学生生活を送れただろうと考えることは、誰にでもあると思います。
同様に15年後をイメージしてください。投資に成功して資産一億円を持っている45歳のあなたは、30代の頃に「あの費用をケチらなければ、もっと楽しかった」と思っているかも知れません。もう15年進めて60歳のあなたは、40代の頃に・・・と。
人生の後半でお金は余る
投資を勉強してコツコツと続けていけば、人生のどこかでお金は余り始めます。
ロールプレイングゲームでも、同じですよね。ゲームの終盤で「この1,000ゴールドをレベルが低いときに持ってたら、あの剣が買えてラクできたのに」という感じです。
あなたの敵は無意識
かといって、投資に回す元金まで浪費に使ってしまっては、豊かになることは当然できません。
あなたの敵は浪費ではなく「無意識」です。
自分が支出をする際に「これは消費なのか、浪費なのか?」「この浪費は好んでしているのか?」「この費用は変動費なのか、固定費なのか?」のように、意識して考えましょう。
無意識に何となくお金を支払うのではなく、意識して支払うことが重要です。
ココがポイント
消費するにしても浪費するにしても、意識して支出しましょう。
意識すべきこと
無意識な支出を意識的なものにする上で、支出を区別するための基準を理解しましょう。
消費と浪費
「消費は良くて、浪費は悪」というお話ではありません。消費の中にも良い消費と悪い消費、浪費の中にも良い浪費と悪い浪費があるという話です。
消費
消費とは、生活に必要な支出です。
家賃・食費・通信費・光熱費などがあげられます。
浪費
浪費とは、必要以上の贅沢です。
お酒やタバコ、パチンコや競馬、衝動買いショッピングなどがあげられます。
購入コストと所有コスト
普段の生活では購入コストだけを考えがちですが、所有コストについても考えましょう。
購入コスト
購入コストは、購入時に一度だけかかるコストです。
自動車で例えると、車体の代金です。
所有コスト
所有コストは、購入後も所有を続ける限りかかるコストです。
自動車で例えると、ガソリン代・自動車保険料・駐車場代・車検や自動車税代です。
所有コストはさらに2つに分けることができます。
変動費
変動費とは、利用状況によって額面が変わる費用です。
多く乗った時には増え、乗らなければ減るガソリン代は変動費です。利用状況に依存するので支出が予想しにくいと言えます。
固定費
固定費とは、利用状況に依存せず一定でかかる費用です。
多く乗ろうと乗るまいと、保険・駐車場・車検は毎月毎年必要ですよね。変動費と比較すると、支出が予想しやすいと言えます。
ココがポイント
所有コストの中でも、固定費は支出が予想し易い。
良い消費とは?
「浪費と消費」「購入コストと所有コスト」「変動費と固定費」というお話をしました。
それでは何が良い支出で、何が悪い支出なのでしょうか?まずは消費について見ていきましょう。
先ほど「消費とは、生活に必要な支出」と説明しました。生活に本当に必要な消費であれば良い消費、というか避けられない支出と言えると思います。例として家賃・食費・通信費・光熱費を上げましたが、これに該当するからと言って、全てが良い消費とは限りません。
満足度 > コスト
生活の満足度とコストを比較して、満足度の方が高ければ良い消費、低ければ改善を考えましょう。
家賃を例にあげると「もっと家賃が安い田舎に住んで、生活レベルを落とすべき」という論調があります。
それは本当でしょうか?
人間は一度良い場所に住んでしまうと、なかなか生活レベルを下げられないものです。特に家は生活基盤そのものなので、小さな家に引っ越すと「急に貧しくなった気がする」と思うはずです。
時間経過とともに慣れれば良いのですが、過去と比較してしまい順応できません。
ココに注意
住む家は生活満足度に直結する。一旦大きくしたら小さくできないので、引っ越しは慎重に。
人間はヤドカリと同じです。現在の規模をキープするか、より大きな家に住むかしかできないのです。
逆方向にすると極端に生活満足度が下がりますので注意しましょう。逆に生活レベルを上げるときも、不可逆なので慎重になる必要があります。これは食費も同様です。
仮に都会で家賃が高かったとしても「会社まで近いから、通勤時間が短い。家賃以上に自分の時間を買っているんだ」と考えることができれば、生活満足度は高いはずです。
逆に田舎に住んでも自動車が手放せなくなったら、トータルコストは同じでも満足度が下がる分損をするかも知れません。コストを算出して数字で納得することが重要です。
ココがポイント
関連した他の消費も考慮に入れ、トータルコストを算出しましょう。
良い浪費とは?
「浪費」という言葉には既にマイナスなイメージが付いていると思いますが、良い浪費とは何でしょうか?
趣向 > コスト
自動車を例にあげます。
「公共交通手段がないので、自動車がないと生活できない」という地方に住んでいる方であれば、自動車は生活に必要なので消費です。不必要に高級車を選んでいるとしたら、悪い消費です。
自動車にかかるコスト、特に自動車保険料・駐車場代・車検代など所有コストの中でも固定費を理解し、年間でいくら自動車につぎ込んでいるかを具体的に算出した上で、「それでも自動車が好き」なのであれば、それは個人の趣向がコストを上回っているので良い浪費と言えます。自動車が趣味という人から自動車を取り上げると、我慢を強いられるつまらない人生になってしまうはずです。
逆に「自動車は移動手段と割り切っている」「結婚した流れで買ったけど、月数回しか乗っていない」のであれば、それは悪い浪費です。所有コストを具体的に算出して、手放すことを考えましょう。「毎回タクシーに乗った方がお得」と、数字で分かるはずです。
ココがポイント
所有コストを理解した上で、趣味の自動車を続けるのは良い浪費。
惰性で購入した自動車を所有し続けるのは、悪い浪費。
減らすべき支出
当サイトでは、2つの考え方で支出を減らすことをおススメします。
まずは「どうせ支出するのであれば、賢く支出しましょう」というお話。楽天経済圏の利用やふるさと納税の活用をおススメします。
もう1つは「こだわりがない固定費は、浪費なのでやめましょう」というお話。家計の中でも大きなパーセンテージを占め、こだわりがある人はいないであろう電気代や生命保険料の見直しをおススメします。特に固定費は支出が予想しやすいので、大きな効果が見込めます。
他にもお金を支払う際に「これは消費かな?浪費かな?」「コストはどれくらいかな?」と考え、具体的にコストを算出し、意識して・納得して支出しましょう。不必要な我慢をせず、お金を使って人生を楽しむことが大切です。
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