「ゴートゥーエブリデイ」仲値 × テクニカル = 目標年利40%
「ゴートゥーエブリデイ」のバックテストや実稼働に当たり、よく頂く質問についてまとめました。
稼働準備
リスクについて
質問
「ゴートゥーエブリデイ」を始めるに当たり、リスクは何ですか?
回答
本EAでは五十日の中でもロジックが有意に働くタイミングを探し、エントリー後も損小利大になるようにアルゴリズムを組んでいますがリスクが存在します。
1つ目のリスクは「ロット数を上げ過ぎて、強制ロスカット」になるという、運用上のリスクです。
本EAのバックテストでの勝率は66%となっています。この勝率を何度も繰り返していくことで、大数の法則に従って確率が収束していくことを目指します。
つまり2勝1敗を繰り返すような動きです。もちろん一時的に連敗することもあります。
この1敗の時に大きく負けてしまうと、その後の2勝で取り返せなくなってしまいますので、EAに慣れるまでは投入する証拠金を少な目にする、ロット数を抑え目にするなど調整頂ければと思います。
2つ目のリスクは「1敗が、ロット数が多い日に当たる」という、運用上のリスクです。
既定値のまま運用を行うと15日(水)20日(金)など、ロット数が大きくなる日が存在します。2勝1敗で運用していても、1敗がロット数が大きくなる日に当たると一時的に大きくマイナスになることがあります。
複利運用の場合は有効証拠金が減るとロット数が減りますので、取り返すのに時間がかかる場合があります。
3つ目のリスクは「さらに大きな経済指標に負ける」という、運用上のリスクです。
既定値では市場休業日ファイルに、市場休業日に加えて政策金利発表によりUSDJPYが乱高下するFOMCを設定してありますが、これ以外にも経済指標や要人発言に影響を受け、仲値トレードの有意性が相対的に低くなる可能性があります。
4つ目のリスクは「ロジックが通用しなくなる」という、根本的なリスクです。
本EAは「仲値トレード」という、実需に裏打ちされ長年親しまれている現象をベースにしていますが、有意性を確認できたのは2013年始~2021年末までのバックテストと、2022年11月現在までのフォワードテストのみです。
このままロジックが通用することを祈りたいところですが、未来永劫通用するとは限りません。
以上のリスクを考慮した上で、余裕のあるパラメーターでの運用を心掛けてください。
最小初期証拠金について
質問
「ゴートゥーエブリデイ」を始められる、最小の初期証拠金はいくらでしょうか?
回答
最小証拠金は5万円程度を想定して設計しています。
複利フラグが有効の場合、ロット数は「複利係数 × 0.000001 × 有効証拠金」で計算されます。
USDJPYの最小ロット数が0.01の業者の場合、複利係数を既定値の0.3とすると、"複利係数0.3 × 0.000001 × 5万円 = 0.015"となり、最小ロット数0.01を上回り稼働することができます。
複利フラグが無効の場合は単利ロット数が使われます。この場合は有効証拠金に依らず開始可能です。
どちらにしてもご利用の業者と初期証拠金で、バックテストを実施してからご利用ください。
推奨証拠金について
質問
「ゴートゥーエブリデイ」の推奨証拠金はいくらでしょうか?
回答
利用業者によってレバレッジやスプレッドが異なりますので、ご自身で余裕を持ったパラメーターを設定頂き、バックテストを実施して証拠金を決めることをおススメします。
こちらにバックテストを記載していますので、ご参照ください。
ドル建て口座での複利係数
質問
「円建て」ではなく「ドル建て」口座での複利運用の場合、複利係数はどうなりますか?
回答
「ドル建て」でも、複利フラグが有効の場合、ロット数は「複利係数 × 0.000001 × 有効証拠金」で計算されます。
結果「円建て」に対して余剰証拠金が100分の1になります。(1ドル=100円換算)
この分、複利係数を大きくしてご利用ください。「円建て」口座での複利係数0.3は、「ドル建て」口座では30に該当します。
初期証拠金が500ドルであれば"複利係数30 × 0.000001 × 500ドル = 0.015"となり、最小ロット数0.01を上回り稼働することができます。
パラメーター設定について
質問
「ゴートゥーエブリデイ」で設定できるパラメーターが多いのですが、最低限どのパラメーターをいじれば良いでしょうか?
回答
まず業者のサーバー時刻を調べて設定しましょう。大抵の業者は米国冬時間でGMT+2(夏時間でGMT+3)となっているので、既定値のままで問題ないと思います。
異なる場合は「エントリー開始サーバー時刻」「エントリー終了サーバー時刻」「クローズサーバー時刻」を設定してください。
次に複利で稼働するか、単利で稼働するかを決めましょう。
複利稼働の場合は複利係数、単利稼働の場合は単利ロット数を設定し、利用業者のMT4でバックテストを行いリターン(純益)と、それに伴うリスク(最大ドローダウン、強制ロスカットにならないか)を確認します。
最後に資金率を決めましょう。
資金率はポジションを持って価格が下がってしまった場合に、どの程度まで損失を許容するかを設定します。ポジションを持つ前の資金が100万円で資金率が0.07であれば、7%の損失が発生して有効証拠金が93万円を下回った時点で、逆指値に依らず決済が行われます。
以上の設定で問題がなければ稼働開始できると思います。業者によってレバレッジや手数料などの諸条件が異なりますので、利用業者のMT4を使いバックテストを行ってください。
EAに慣れて来てこだわりたくなったら、他のパラメーターも操作してみてください。
他のシステムトレードとの同時稼働
質問
1つのMT4上で、他EAと併用しても問題ないでしょうか?
回答
同時稼働については、他EAと異なるマジックナンバーを使えば機能的には可能ですがおススメできません。
「ゴートゥーエブリデイ」の稼働中に他EAがエントリーして余剰証拠金が減ると想定よりも高いレバレッジとなる可能性があり、強制ロスカットのリスクが非常に高くなるためです。
同じ業者のMT4でもインストール時にインストールフォルダを変えることで、1台のPCに複数のMT4を入れて実行できます。
他EAとはMT4と口座を分けてご利用ください。
OANDA Japan 東京サーバーコースでの稼働
質問
バックテストと同じパラメーターでOANDA Japanで稼働したのですが「ロット数を0.1以上に設定してください」というエラーで稼働できません。
回答
OANDA Japanには数種類の口座タイプが存在します。(2022年11月時点)
このうちMT4の自動売買を実行できるものは
- ①東京サーバーコース
- ③プロコース
の2つです。
①は10000通貨(0.1lot)、③は1000通貨(0.01lot)が最小取引数量です。
最小ロット数が0.1になっているのであれば、①で実行していると思われます。
スプレッドなど諸条件は少し変わりますが③を利用することで、最小ロット数が0.01になり、より少ない証拠金で稼働させることが可能です。
稼働中
エントリー頻度について
質問
「ゴートゥーエブリデイ」は、どのくらいの頻度でエントリーするのでしょうか?
回答
市況にもよりますが、週1回程度になります。
パラメーターを既定値で運用した場合、バックテスト(2013年1月1日~2021年12月31日の3287日間)の期間では515回でした。
3287 ÷ 515 = 6.38なので、6.38日に1回エントリーしていることになります。
市場休業日なども考えると、やはり週1回程度になると思われます。
エントリーしなかった理由について
質問
昨晩はエントリーしなかったようでした。理由を知ることはできますか?
回答
EAが正しく稼働しているのであれば、条件を満たさなかったためエントリーを見送ったと考えられます。これはエラーではなく正常な動作です。
エントリーを見送った理由は、画面左上に表示されます。
- "Skip by holiday"と表示されている場合は、市場休業日としてHSGTEHoliday.csvに定義されているため、エントリーを見送っています。
- "Skip by spread"と表示されている場合は、スプレッドフィルタに引っ掛かり、エントリーを見送っています。パラメーター「許容スプレッドpips」を調整可能です。
- "Skip by MA trend"と表示されている場合は、MAが上向きで無かったため、エントリーを見送っています。パラメーター「MA上向きチェック」を調整可能です。
- "Skip by lot coefficient"と表示されている場合は、曜日・五十日のロット係数を算出した結果ゼロだったため、エントリーを見送っています。各曜日・各五十日のパラメーターを調整可能です。
- "Skip by min lot"と表示されている場合は、最小ロット数を下回ったため、エントリーを見送っています。
- "Skip by BB"と表示されている場合は、当月が該当するクラスで定義されているボリンジャーバンドの条件を満たさなかったため、エントリーを見送っています。
- "Skip by not enough money"と表示されている場合は、エントリー条件は満たしましたがロット数が大きく証拠金不足のため、エントリーを見送っています。
- "Opened"と表示されている場合は、エントリー中です。
- "Closed"と表示されている場合は、エントリー後にクローズした状態です。
月曜日のエントリーについて
質問
月曜日の設定が見当たりませんが、エントリーしないのでしょうか?
回答
「ゴートゥーエブリデイ」では、前日夜にテクニカル分析の諸条件を満たすかによってエントリーするかを決定するEAです。
前日が日曜日のため、月曜日はエントリーを行いません。
条件を満たしているのに、エントリーしていないように見える
質問
エントリーしなかった理由に"Skip by BB"と表示されていますが、自分でインジケーターを表示させてみるとボリンジャーバンドとMAが交差しているように見えます。
条件を満たしているように見えますが、なぜエントリーしないのでしょうか?
回答
エントリー条件は「MAがマイナスのBBを上に貫く」こと、クローズ条件は「MAがプラスのBBに触れる」ことです。
この際に用いられるのはSMAでなくEMAです。描画しているMAがSMAでなくEMAであることを確認してください。
条件を満たしていないのに、エントリーしているように見える
質問
ボリンジャーバンドとEMAを描画して見たのですが、交差していないのにエントリーしているように見えます。
また「MA上向きチェック」を有効にしているのに、MAが上向いていないときにエントリーしているようです。
条件を満たしていないように見えますが、なぜエントリーしないのでしょうか?
回答
下図の左側のように後からMAとBBを描画すると、交差していないように見えたりMAが上向きでないように見えることがあります。
少し時間を巻き戻してリアルタイムに観察していると、1つ前の足のMAが確定(水色円)されたあと、右側のようにMAがBB(赤線)を貫く瞬間があり、エントリー判断がされていることが分かります。
その後相場が維持されて足が確定すると、「BBとMAの交差」や「上向きのMA」が描画されていること確認できますが、下がってしまった場合は左側のようになります。
これを確認するにはリアルタイムに観察する以外にも、テスターのビジュアルモードを使うことで後から観察することができます。
システムトレードの止め方
質問
「ゴートゥーエブリデイ」の運用を停止するタイミングは、いつが最適ですか?
回答
エントリーしていない場合は、いつ停止しても問題ありません。
エントリーしている場合は、ポジションがクローズするまで待ってから停止してください。既定値で運用している場合、遅くともその日の9:55にはクローズするはずです。
ポジションが存在するのにEAを停止してしまった場合は、手動でポジションを閉じる必要があります。
他のシステムトレードのポジションへの干渉
質問
他EAが保有しているポジションを変更・決済することはありますか?
回答
ありません。
注文管理にマジックナンバーを使用しており、 この数字が同じにならない限り他の注文を参照または操作することはありません。
エントリー中にEAを停止
質問
夜中にエントリーしてから、翌朝の9:55までの間にEAを停止してしまいました。
再稼働したらエントリー済のポジションは管理されますか?
回答
管理されません。マニュアルでクローズ処理を行ってください。
バックテスト
バックテストがすぐに止まってしまう
質問
バックテストを実行すると、すぐに取引が行われず止まってしまいます。
原因として考えられることはありますか?
回答「操作ログをチェック」
まずは下記ステップで、バックテストの操作ログを見てみてください。
- 「操作履歴」タブを右クリックして「全てのジャーナルを削除」を選択し、クリアする。
- バックテストを実行する。
- 再び「操作履歴」タブを見る。
これで、バックテストが止まってしまった原因を探ることができます。
回答「テスト期間をチェック」
"no history data"と表示されている場合は、ヒストリーデータがない期間を指定していたり、開始日が終了日より未来になっている可能性があります。
EAまで到達しておらず、MT4が表示しているエラーです。
他にもエラーメッセージが表示されていないか、確認してください。
回答「パラメーター設定をチェック」
日本円でバックテストができない
質問
日本円でバックテストを行うには、どうすればよいですか?
回答「操作ログをチェック」
バックテストの初期証拠金と口座通貨については 「テスター」ウィンドウ →「セッティング」タブ →「エキスパート設定」 →「テスト設定」タブ から数値を入れられます。
初期証拠金テキストボックスの右側にある通貨コンボボックスで 日本円を選びたい場合は、コンボボックスには表れないので "JPY"と手入力が必要です。
バックテストに市場休業日が反映されない
質問
バックテストを行っても、市場休業日にエントリーしてしまいます。
回答「操作ログをチェック」
実行時はHSGTEHoliday.csvというファイルを、"MT4フォルダ/MQL4/Files/HSGTEHoliday.csv"となるように配置してください。
バックテスト時には"MT4フォルダ/tester/files/HSGTEHoliday.csv"となるように配置してください。
標準では2013年1月以降の市場休業日が定義されていますが、他の期間のバックテストを実施したい場合は追加する必要があります。
フォワードテスト
フォワードテストについて知りたい
質問
フォワードテストは公開されていますか?具体的にどのようなパラメーターを使っていますか?
回答「操作ログをチェック」
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